| 2007年1月8日、チャベス大統領は、新閣僚の就任式で演説し、1991年に民営化された同国最大の電話通信会社CANTVや、電力会社の国有化などをすすめる法案を国会に提出すると述べた。また、シェブロンやエクソンモービルなどの石油メジャーが進めているオリノコ川流域の超重質油開発を国家資産とすべきだと語った。 |
![]() |
|
この利権構造の打破による貧困層の救済を目指して登場したのが、元中佐のウーゴ・チャベス(Hugo Chavez)である。
チャベスは既成政党、経済・労働団体を「国の富を奪う腐敗集団」と非難し、貧困層救済のための「平和革命」を掲げて1998年12月の大統領選挙を戦い、実業家のエンリケ・サラス元カラボボ州知事を下した。大統領に就いたのは1999年2月。 カルデラ政権が推進した国営公社の民営化などの新自由主義経済路線が低所得層の生活を圧迫していると批判したチャベス大統領は、2001年末には大規模な私有地の農民への分配、石油産業への国の統制の強化などを含む一連の新法を成立させた。これは、石油メジャーとベネズエラの富を支配する財界の利権とぶつかる。 しかも、アメリカの覇権主義を批判するチャベス大統領は、自主外交を強めた。アメリカが敵視するイラクやキューバとの関係を保ち、アメリカのアフガニスタン攻撃にも批判的態度を隠さなかった。2001年4月には、中国とエネルギー、農業など7分野での協力協定を締結している。しかも、アメリカ資本が牛耳ってきた探鉱事業への中国企業の参入でも基本合意した。これらの政策によって、アメリカの石油産業とベネズエラ財界、そしてその支配下にあるマスメディアを敵に回すことになった。 |
![]() |